こんにちは。【心を整える専門ノート】へようこそ。
お正月には娘家族が訪れ、賑やかな食卓を囲みました。お寿司にピザにケーキ……。子供たちの笑い声が響く時間は、かつての実家では味わえなかった、私がずっと憧れていた「楽しいお正月」そのものでした。3歳の孫は、私や娘にそっくりな顔をしています。最近では自分の名前だけでなく、お友達の帽子の名前まで読んで渡してあげられるようになり、先生を驚かせているそうです。そんな幸せな「今」があるのは、私が過去のしがらみに区切りをつけ、必死に自分の家族を守ってきたからだと、改めて感じています。
住宅ローンのために働いた給料を『ちょうだい』と言う母
私の子供たちがまだ幼かった頃、母は孫のためにおもちゃをたくさん用意して待っていてくれる、優しい祖母の顔を見せていた時期がありました。
しかし、その数年後、私たちが家を建て、住宅ローンを返済するために私がパートで必死に稼いだ月8万円ほどのお給料に対し、母から信じられない電話がかかってきたのです。
「お給料もらった?ちょうだい」
私が「住宅ローンをのために働いているから、あげられないよ」と断ると、母は「あーそう!」と乱暴に電話を切りました。また、選挙のたびに「〇明党に入れた?」と確認の電話もありました。「入れないよ」と答えれば、露骨に不機嫌になる母。
私の大切な、戦場のような職場で稼いだお給料が、母を通じて宗教への献金に回ってしまうかもしれない。一度でも応じれば、際限なく求められづづける。そう直感したした私は、母との間に明確な「境界線」を引くことを決めたのです。
理不尽な母の要求に『NO』と言える強さを持つ
12歳の私は、ただ震えて正座することしかできませんでした。 でも、住宅ローンを背負い、家族を守る責任のある大人になった私は、母の理不尽な要求に『NO』と言える強さを持っていました。 母を救うことはできなかったけれど、私は自分と夫、娘と息子、孫の未来を守り抜いた。そう自負しています。この幸せな「今」に辿り着くまでの道のりは、暗く、重く、険しいものでした。それでも、自分を磨き、厳しい社会の中で必死に順応し、自立への道を歩んできました。
お金かかるから正月に来るな!
娘が高校生になった頃、母からさらに追い打ちをかけるような言葉を投げかけられました。
「お金がかかるから、正月に来るな!」面と向かってそう告げられたのです。孫へのお年玉さえ惜しむほど、母の心は余裕を失っていたのでしょうか。
娘から「どうしておばあちゃんは、お年玉をくれないの?友達はたくさんもらっているのに」と聞かれたとき、私は「これが家庭の事情ってもんだよ」と答えるしかありませんでした。それから10年間、私は実家の敷居をまたぐことはありませんでした。
妹から受けた、衝撃の「保険提案」
私がフルタイムで働いていた頃、9歳年下の妹から「保険の話を聞いてほしい」と頼まれたことがありました。家に来た妹が広げた設計書は、マーカーでカラフルに塗られすぎていて、かえって要点が分からないものでした。月々2万4千円という高額な提案にも驚きましたが、何より衝撃だったのは、彼女が放ったこの一言です。
「この保険はね、死ぬのを待っているような保険なんですよ」
……夫も私も、あまりの言葉に呆気にとられました。家族の安心を守るための保険を、そんな風に表現するなんて、妹もまた、母と同じような歪んだ価値観の中で仕事をしていたのかもしれません。妹の営業成績が上がらないと言う悩みを聞いていましたが、「これでは誰も入らないだろう」と妙に納得してしまったのを覚えています。
徘徊、そして別れ
月日は流れ、久しぶりに訪ねた実家で見た母は、髪が真っ白になり、以前にも増して攻撃的な表情で私を睨みつけました。急に「実家に帰る!」と外へ飛び出したり、家の中で探し物を繰り返したり。認知症の症状が進んでいた母を、妹は老人ホームへ入所させる決断をしました。
コロナ禍のため、ガラス越しに面会したのが最後でした。母の好物である「干し芋」を届けましたが、それが最後の贈り物となりました。母は、曽孫の誕生を知ることなく、87歳で静かに引きを引き取りました。
「お母さんは私を産んで幸せだったのかな。私は生まれて来なければよかったと思っていたよ」と思わず息子にそう漏らしたとき、彼はこう言ってくれました。「ここまで(命が)繋がったんだから、それでよかったんだよ」その言葉に私は救われた気がしました。
おわりに
波乱万丈な家族でしたが、三姉妹がそれぞれに自分の幸せを築いていることが、今の私たちができる精いっぱいの親孝行なのかもしれません。
毎朝、仏壇に手を合わせ、「今日もお守りください」と祈ります。令和8年、新しい年が始まりました。天国の両親も、希望を持って歩み続ける私たちの姿を、きっと見守ってくれていることでしょう。
このブログを読んで下さる皆様の夢が、今年、素晴らしい形で叶いますように。心からお祈り申し上げます。

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